だいたいは日々のなんでもないお話

日々の記録というか、忘備録。本が好きです。

読書

『森の再生は僕らの再生』(藤井芳広著)を読んだ

この本の著者、藤井さんの自由な生き方に、読んでいて、いいなあと思いました。その生き方とはどんなものか、著者紹介に簡単に経歴が書かれていますので、まずはそれを紹介します。 「1978年滋賀県生まれ。2003年よりナマケモノ倶楽部に参加し、様々…

カナダでも、日本人は勤勉らしいが、もっとゆったりしようよ。

この夏に、カナダのバンクーバーに行ってきた。 カナダは「移民の国」と言われるだけあって、バンクーバーにもイギリスやフランスからの人々以外に、アジアから来たと思われる人々がたくさんいた。とくに中国の人が多いという印象を受けた。街なかには中国語…

「はちみつ」のはなし

最近読んだ本を紹介したい。 前田京子『新装版 ひとさじのはちみつ』(マガジンハウス、2025年2月、本体1500円)という本である。副題は「自然がくれた家庭医薬品の知恵」となっている。 「はちみつ」について言えば、多分それがなにか知らないという人はほ…

「グレイスは死んだのか」という小説を読んだ

「グレイスは死んだのか」という小説を読んだ。(赤松りかこ『グレイスは死んだのか』新潮社、2024年7月) グレイスというのは、犬の名前である。競技犬で狩猟に使われる犬でメスである。そして飼い主は、「三十そこそこの無口で小柄な浅黒い肌の男で、一年…

図書館で本を買えたらいいのに

わたしは図書館をよく使う方だと思う。図書館から本を借りていないという日より、本を借りているという日のほうが多い、と思う。 とりあえずネットや、新聞記事などで見て気になった本は片っ端から図書館にあるかどうか検索して、あれば借りるし、地元の図書…

帯津良一『粋(いき)な生き方』という本を読んだ

帯津良一『粋(いき)な生き方』という本を読んだ。四六判で190ページの本だが、一日で読めてしまった。文章量はそんなに多くないのである。そしてわたしにとってはスイスイと読める文章だったのである。途中で読むのを止めて著者の言わんとしているとこ…

「おせっかいさん募集」とは、これいかに

『ビッグイシュー』(BIG ISSUE)24年6月15日号に、豊島区で活動しているグループの話があった。「おせっかいさん募集」というのだ。「地域みんながおせっかいし合える関係」になろうということのようである。 ふつう、「おせっかい」というのは、「よけ…

『自然農という生きかた』

今週のお題「最近読んでるもの」 最近読んで良かった本はこれ。 川口由一、辻信一『自然農という生きかた』 (ゆっくり堂。23年9月) タイトルの通り、農業を営んでいる川口由一さんのお話を、辻信一さん(アクティビストであり文化人類学者)が聞くとい…

自給とネットワーク

『食べもの通信』という月刊誌がある(食べもの通信社発行,合同出版発売)。その2023年2月号に載っていた記事,平賀緑さんインタビュー 「食料不安 解決は地域に根ざすつながりから」 を読んだ。 そこに見つけた文を紹介したい。(平賀緑さんは,京都…

新酒飲み本を開けば夜も更けて

前回、大阪の小さな書店、隆祥館書店の二村さんという書店主の紹介記事について書いた。 kwsk.hatenablog.jp その記事には、こんな、小さな書店の抱える問題についての記述もあったのである。 「ランク配本という制度があります。本は取次という卸会社から各…

秋の雨本屋に入ればいつか晴れ

本日の『東京新聞』朝刊の「あの人に迫る」に、大阪の書店主が登場していた。わたしは仕事が本に関係する者なので、これは読まなくてはと思い、読んだところ、なかなかよかった。わたしにとってかなり感動的な内容であった。 記事のタイトルはこうである。「…

野のものは野に命ありて風薫る

わたしが最近読んで、とても良かったと思った本があるので、その紹介をしたい。 『命の意味 命のしるし』上橋菜穂子・齊藤慶輔著、講談社、2017年1月。 この本は、「野のものは、野に帰してやりたい」という言葉の意味を、それを物語という方法で考えてきて…

夏の空クマのプーさん浮かんでる

最近、知人に教えられて、ベンジャミン・ホフ『タオのプーさん』(平河出版社、1989年2月)を読みはじめた。 どういう本かというと、カバー袖にはこう書かれている。 「タオってなんだろ? くまのプーさんと仲間の動物たちが登場し、 著者といっしょに…

「蟻食べてツキノワグマは命あり」『人はクマと友だちになれるか?』の紹介

わたしは、きょうは、最近読んだ本の紹介をしようと思う。その本とは、これである。「イワサキ・ライブラリー」という子ども向けのシリーズの1冊である。漢字にはルビが付いている。 『人はクマと友だちになれるか?』 太田京子、岩崎書店、2004年7月。 「…

群れる鯵リーダーそれぞれの中にいて

わたしは最近、梨木香歩の『ほんとうのリーダーのみつけかた』を読んだ。 梨木香歩さんの本を読むのははじめてである。よく知られている本はきっと『西の魔女が死んだ』ではないかと思うのだが、わたしは読んだことがない。 さて、この本のカバーの袖には、…

夕立も うれしき本屋 いまは無し

「出版 3 社が丸紅と新会社設立に向け協議を開始 」というニュースを、わたしは、下記のブログで知った。出版3社というのは、講談社と、集英社と、小学館で、大手総合商社・丸紅と、出版流通における新会社を2021 年内の設立に向けて協議を開始したというこ…

内田樹『街場のメディア論』をiPadで読みました。紙の新書より重いと思うが、まあ自宅の椅子に座ってゆったりと読んだので、そんなに重さは感じませんでした。

タイトルは「街場のメディア論」です。「街場」というのは多分「大衆の目から見た」というような意味だと思います。「メディア」は、情報伝達手段というか、まあ新聞、テレビ、雑誌、それにインターネットも入るのでしょうね、そういったものをイメージすれ…

八木啓代『危険な歌ーー世紀末の音楽家たちの肖像』(幻冬舎文庫、1998年10月)を読みました。

本の後ろ表紙に載っている宣伝文句はこうです。 「キューバ革命からペルー大使館人質事件まで、政情不安と経済難にあえぐ中南米の国々。しかしその一方で、ステップを踏んで人々は歌う。彼らにとっての歌とは癒しなのか、それとも武器なのか。メキシコ、キュ…

八木啓代(やぎのぶよ)さんの『ラテンアメリカくいしんぼひとり旅ーーお手軽エスニック料理をあなたに』(光文社文庫、2000年1月2000年1月)を読みました。(2010年11月読了)

いやー、ラテンっていいですね。とっても楽しく読めました。 女ひとり旅の私的エッセイなはずなのに、秀逸なラテンアメリカ案内になっています。なんて言うとちょっと褒めすぎかもしれないが、ラテンアメリカ人気質とラテンアメリカの料理のことを知りたい方…

橋本淳司『世界が水を奪い合う日・日本が水を奪われる日』(PHP、2009年7月)を読んだ。

人間は「水」がないと生きていけないです。それから、「土」(大地)と「緑」も。 この3つは常にいっしょにしか存在できません。 なぜなら、水がないところには緑はもちろんありませんし、土も存在できません、そこにあるのは、岩か砂です。 では、緑がない…

『大澤真幸THINKING「0」5号』を読みはじめる

『大澤真幸THINKING「0」5号』を読みはじめる5号の特集は「脳はひとつの〈社会〉である」。対談の相手は,脳科学者の茂木健一郎。まだ対談の途中を読んでいるところだけれど,すでにとても面白い。「脳のなかの他者」の話が,こわいけれどそうかもしれない…

平本紀久雄『イワシの自然誌ー「海の米」の生存戦略』(中公新書、1996年7月)

平本紀久雄『イワシの自然誌ー「海の米」の生存戦略』(中公新書、1996年7月) 煮干しの原料となるカタクチイワシのことを調べたくて買い求めて読んだ。話のメインはマイワシであったが、求めていた片口イワシのこともちゃんと出ていたのでよかった。 実は、著…

橋本淳司『67億人の水――「争奪」から「持続可能」へ』 (日本経済新聞出版社,2010.5)を読んだ。 一読後の感想は、「ほー、水ってそんなに地球的規模では大きな問題になっていたのか」というおどろきでした。これは多分わたしだけでなく、日本に暮らしてい…

漫画『テルマエ・ロマエ』を読んだ

漫画『テルマエ・ロマエ』1巻(ヤマザキマリ著,2009.12.8,エンターブレイン)を読んだ。 漫画はめったに読まないのですが,ローマ時代ローマから温泉好きな男が,現在の日本の銭湯にタイムスリップしてやってくる,という話の設定に,どんな展開の漫画な…

まだ途中なのですが,大変面白く,興味深く読んでいるところです。 『暮しの手帖』が生まれたのは,当時25歳の大橋鎮子(しずこ)さんが,花森安治さんに,こんなふうに話しかけたことが始まりだということです。やはり,なかなかしっかりした人だったんです…

タラ・ハント『ツイッターノミクス』を読む。

タラ・ハント著,村井章子訳『ツイッターノミクス』(文藝春秋,2010年3月,本体1571円)を読んだ。 タイトルを見て,この本を手に取ったときは,「twitter」のことが書いてある本だろうと思っていたのだが,実際に読んでみると,だいぶ違っていた。もちろん…

糸井重里『ほぼ日刊イトイ新聞の本』(2004年10月15日,講談社文庫,本体590円)を読んだ。

ぼくは,糸井さんのweb「ほぼ日刊イトイ新聞」の熱心な読者ではない。が,「ほぼ日刊イトイ新聞」は大好きです。「ほぼ日手帳」も2冊使いました(つまり,2年間弱使っていたということ)。今は,iPhoneでスケジュール管理や住所録を活用しているので,ほぼ…

中沢新一・波多野一郎『イカの哲学』(集英社新書,2008年2月20日,本体680円)を読みました。

書名の「イカの哲学」ってなんだろう? と思って手にとってみたのですが,この書名からは中身を想像できず,読むべきかどうか一瞬悩みました。 が,そういえば最近『プルーストとイカ』という本も出ていたよな,と思い,「イカ」にひかれて買ってみました。…

山口絵理子さんの『裸でも生きる』という本を読んだ。

副題に「25歳女性起業家の号泣戦記」とあるとおり,25歳で自分で会社を立ち上げた女性の自叙伝である。(2007年9月,講談社) ただそれだけならば,たぶんわたしはこの本を手にすることはなかったと思う。手にしたのは,その起業したという会社がバングラデ…

黒岩比佐子『編集者国木田独歩の時代』を読んだ。

私自身が編集者ですから,このようなタイトルの本はやはり気になってしまいます。