だいたいは日々のなんでもないお話

日々の記録というか、忘備録。本が好きです。

『森の再生は僕らの再生』(藤井芳広著)を読んだ

この本の著者、藤井さんの自由な生き方に、読んでいて、いいなあと思いました。その生き方とはどんなものか、著者紹介に簡単に経歴が書かれていますので、まずはそれを紹介します。 「1978年滋賀県生まれ。2003年よりナマケモノ倶楽部に参加し、様々…

「はちみつ」のはなし

最近読んだ本を紹介したい。 前田京子『新装版 ひとさじのはちみつ』(マガジンハウス、2025年2月、本体1500円)という本である。副題は「自然がくれた家庭医薬品の知恵」となっている。 「はちみつ」について言えば、多分それがなにか知らないという人はほ…

「グレイスは死んだのか」という小説を読んだ

「グレイスは死んだのか」という小説を読んだ。(赤松りかこ『グレイスは死んだのか』新潮社、2024年7月) グレイスというのは、犬の名前である。競技犬で狩猟に使われる犬でメスである。そして飼い主は、「三十そこそこの無口で小柄な浅黒い肌の男で、一年…

「焼き芋とドーナツ:〈あいだ〉をめぐる日常史」講座参加記

日曜日に開催された講座、NPO法人・東京自由大学主催【食べること、生きること】「焼き芋とドーナツ:〈あいだ〉をめぐる日常史」湯澤規子×辻信一 というものに、わたしは参加してきた。 辻信一さんについては以前からご著書も読んだことがあるし、講演など…

図書館で本を買えたらいいのに

わたしは図書館をよく使う方だと思う。図書館から本を借りていないという日より、本を借りているという日のほうが多い、と思う。 とりあえずネットや、新聞記事などで見て気になった本は片っ端から図書館にあるかどうか検索して、あれば借りるし、地元の図書…

『明日も元気に学校に来てください』という本を読んだ

人生に悩むみゃー先生著『明日も元気に学校に来てください』(パレード,2024年1月)を読んだ。 タイトルに「学校」とあるし,著者名に「先生」とあることからわかると思うのであるが,中身は学校の話である。著者はもちろん教師なのだけれど,どうやら今は…

帯津良一『粋(いき)な生き方』という本を読んだ

帯津良一『粋(いき)な生き方』という本を読んだ。四六判で190ページの本だが、一日で読めてしまった。文章量はそんなに多くないのである。そしてわたしにとってはスイスイと読める文章だったのである。途中で読むのを止めて著者の言わんとしているとこ…

『自然農という生きかた』

今週のお題「最近読んでるもの」 最近読んで良かった本はこれ。 川口由一、辻信一『自然農という生きかた』 (ゆっくり堂。23年9月) タイトルの通り、農業を営んでいる川口由一さんのお話を、辻信一さん(アクティビストであり文化人類学者)が聞くとい…

目とスマホ

わたしにとってもいまやスマホは眠っているとき以外はほんとに手放せないものと化しているように思う。だがしかし、あんまりスマホを使いすぎていると、目がしょぼしょぼしてくるというか、痛くなってくるというか、そんなような気がしていた。 スマホは目に…

スマホ見て本は無けれど読書の秋

最近の絶滅危惧種の絶滅の原因はスマホであることが多い。携帯電話は最近はスマートフォンと呼ばれているが、名前の通り基本は「携帯可能な電話機」であるから、これが普及すれば、その他の電話機が駆逐されるのは当然、時間の問題である。 実際、公衆電話は…

新酒飲み本を開けば夜も更けて

前回、大阪の小さな書店、隆祥館書店の二村さんという書店主の紹介記事について書いた。 kwsk.hatenablog.jp その記事には、こんな、小さな書店の抱える問題についての記述もあったのである。 「ランク配本という制度があります。本は取次という卸会社から各…

秋の雨本屋に入ればいつか晴れ

本日の『東京新聞』朝刊の「あの人に迫る」に、大阪の書店主が登場していた。わたしは仕事が本に関係する者なので、これは読まなくてはと思い、読んだところ、なかなかよかった。わたしにとってかなり感動的な内容であった。 記事のタイトルはこうである。「…

野のものは野に命ありて風薫る

わたしが最近読んで、とても良かったと思った本があるので、その紹介をしたい。 『命の意味 命のしるし』上橋菜穂子・齊藤慶輔著、講談社、2017年1月。 この本は、「野のものは、野に帰してやりたい」という言葉の意味を、それを物語という方法で考えてきて…

夏の空クマのプーさん浮かんでる

最近、知人に教えられて、ベンジャミン・ホフ『タオのプーさん』(平河出版社、1989年2月)を読みはじめた。 どういう本かというと、カバー袖にはこう書かれている。 「タオってなんだろ? くまのプーさんと仲間の動物たちが登場し、 著者といっしょに…

「蟻食べてツキノワグマは命あり」『人はクマと友だちになれるか?』の紹介

わたしは、きょうは、最近読んだ本の紹介をしようと思う。その本とは、これである。「イワサキ・ライブラリー」という子ども向けのシリーズの1冊である。漢字にはルビが付いている。 『人はクマと友だちになれるか?』 太田京子、岩崎書店、2004年7月。 「…

群れる鯵リーダーそれぞれの中にいて

わたしは最近、梨木香歩の『ほんとうのリーダーのみつけかた』を読んだ。 梨木香歩さんの本を読むのははじめてである。よく知られている本はきっと『西の魔女が死んだ』ではないかと思うのだが、わたしは読んだことがない。 さて、この本のカバーの袖には、…

夕立も うれしき本屋 いまは無し

「出版 3 社が丸紅と新会社設立に向け協議を開始 」というニュースを、わたしは、下記のブログで知った。出版3社というのは、講談社と、集英社と、小学館で、大手総合商社・丸紅と、出版流通における新会社を2021 年内の設立に向けて協議を開始したというこ…

いまや、本は古紙より価値が劣るの?

「あけくれ」という、『東京新聞』の読者投稿コーナーがある。本日の(21年4月30日)そのコーナーに、こんな事が書かれていた。60代の女性の投稿である。 (父の)残した大量の本があるが、まだ自分が元気なうちに身辺整理をしようと、美術関係の分厚い本を…

ネット上の文章

わたしは最近は、何かわからないことがあって、知りたいなと思ったときには、すぐにネット検索をしてしまうようになっているような気がする。少し前まではそんなことはなかったのだが、ここ1年くらいでそうなってしまった気がする。 以前に比べて、大抵のこ…

生わかめ

わたしは、今日、わかめを食べた。「わかめなんて、わたしは毎日食べているよ。味噌汁で」という方もきっといると思うが、わたしが今日食べたのは「生わかめ」である。宮城の南三陸町のカネキ吉田商店からの直送である。昨日採れたばかりのわかめを、クール…

高田宏臣『土中環境』

わたしが最近読んで、よかった本を紹介したい。 高田宏臣『土中環境』(建築資料研究社、2020年6月、税別2500円)である。 副題は「忘れられた共生のまなざし、蘇(よみがえ)る古(いにしえ)の技(わざ)」。 土中環境 忘れられた共生のまなざし…

税金を納める

わたしを含めほぼすべての国民は税金を納めている。消費税を納めていない人は自分で買い物をしない幼児くらいのものであろう。さてでは税金ってなんだろう。すぐにわたしの頭に思い浮かぶのは「義務」という言葉である。日本国憲法第30条にこうある。「国民…

絶滅危惧種〜紙の時刻表

今日のニュースで、「〈紙の時刻表〉廃止へ」というのを見た。最初は鉄道の時刻表のことかと思ったが、よく読んでみると、航空会社の時刻表のことであった。 news.line.me 全日空は、「〔紙の時刻表の〕廃止に伴い、年間1億5000万円のコスト削減につながり、…

植物化する人間

「オンラインという魔法の杖」という話を昨日のブログに書いた。 kwsk.hatenablog.jp その前々日くらいにニュースで、電通が本社ビルの売却を検討しているというという話を読んだことも、オンラインで確実に世の中が変化しつつあるんだなあという実感をもっ…

安野光雅さん

新聞記事で知ったのだが、画家の安野光雅(あんのみつまさ)さんが無くなった。昨年の12月のことだそうだ。 わたしは安野光雅さんのファンなので、年齢が年齢なだけに覚悟はしていたが、それでもやっぱりとても残念だ。絵ももちろんもう新しい絵が見られない…

こども冨貴堂

旭川市に行った時、こども冨貴堂という書店を訪ねた。名前の通り子どもの本専門書店である。絵本がいっぱい並んでいるのはもちろんだけれど、大人の本もちゃんとあって、いろいろとついつい手にして長居してしまった。そんなに広くはなく、並んでいる本の数…

畑瀬英男『竜宮城は二つあった―ウミガメの回遊行動と生活史の多型』

会社から『うみがめぐり』(かわさきしゅんいち文・絵)という絵本を出したことから,ウミガメのことが気になって,最近,ウミガメの本を探して読んでいます。 最近見つけた本,畑瀬英男『竜宮城は二つあった―ウミガメの回遊行動と生活史の多型』を読み終わ…

人間の細胞数

人間は60兆個の細胞でできているといろんなところで読んだ気がするのですが、 いま読んでいる本にはこうありました。 「私たちの体は、非常に厳密なやり方で組み立てられた約二兆個の細胞のまとまりである」 わたしの体の細胞の数は一体何個なんだろう? そ…

山田健『水を守りに、森へ―地下水の持続可能性を求めて』筑摩書房、2012年1月

著者の山田健(たけし)さんは、サントリーの社員です。会社の仕事として、森作りを進めている方が、その経過を書いた本です。 カバー袖にはこう書かれています。 「日本は水の豊かな国だと思われているかもしれない。しかし、それは幻想にすぎない。その水…

山本義隆『原子・原子核・原子力』(2015年3月,岩波書店、2200円)

山本義隆さんの『原子・原子核・原子力――わたしが講義で伝えたかったこと』,とってもいい本でした。 数式とか出てきますが,それを読み飛ばしても大体のところは理解出来ました。歴史を追って基本からていねいに解説してくれているのが嬉しいです。なんとい…