だいたいは日々のなんでもないお話

日々の記録というか、忘備録。本が好きです。

税金を納める

わたしを含めほぼすべての国民は税金を納めている。消費税を納めていない人は自分で買い物をしない幼児くらいのものであろう。さてでは税金ってなんだろう。すぐにわたしの頭に思い浮かぶのは「義務」という言葉である。日本国憲法第30条にこうある。「国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負ふ」。小学生か中学生の時に習った記憶があるので、思い出した。でもなぜ義務なのか。そこまでは考えたことはなかったかもしれない。税金ってなんだろう。国民が生きていく上で必要な、教育とか道路とかの各種のことやものを作ったり運営していくために必要なお金ということになるのだろう。国民皆が共通して必要と認めるものへの分担金ということか。

「税金ってなんだろう?」などという事を考えさせられたのは、最近、下記のネット記事を読んだからだ。書いた人は、浜矩子(はまのりこ)さんである。ときどき新聞などでそのお名前は見ていたが、どういう人なのかは詳しくは知らない。

toyokeizai.net

浜さんはこう書いている。

「税金については、それが「国という会員制クラブに入るための会費」だとか「国の施設やサービスを利用するための料金」だというような捉え方が根強い」

そして、浜さんも書いているのだが、財務省のホームページにもそうあるとのことだ。

いかさま、財務省のパンフレット『もっと知りたい税のこと』(令和2年6月発行)には、こんな記述がある。

「まさに、税は「社会の会費」であると言えます」

しかし、この捉え方は大間違いであると、浜さんは書いておられる。

「決して見返りを求めず、より好みやえこひいきを決してせず、それが誰であるのかを決して知ろうとせずに、他者のために差し出す。それが税金だ」

いきなり結論を引用したので、何のことだかわからないかもしれないが、ぜひ、上記にリンクした浜さんの言説を直に読んでみてほしい。文中には、このことをよくわかっていらっしゃる人物として俳優の中井貴一さんのことが出てくる。中井貴一さんはわたしの好きな俳優の一人なので、嬉しかった。

この税金の話については浜矩子さんは下記のような本も書かれているとのことだ。わたしはついさっき知ったので読んでいないのだが、ぜひ読んでみたいと思っている。

そう、「税金」についてはときどきでいいから「税金ってなんだろう?」と思いを馳せる時間を持ちたいと思う。使いみちもしっかりと見ていかないといけないと思う。

 

人はなぜ税を払うのか: 超借金政府の命運