だいたいは日々のなんでもないお話

日々の記録というか、忘備録。本が好きです。

改正義務教育標準法

日本の小学校の学級定員が何人か、わたしはちゃんと知らなかったのだが、わたしが小学生の頃と殆ど変わっていないのではないかと、なんとなく思っていた。だから、40人くらいかなあ、と思っていた。いや、わたしが小学生の時の学級は、40人よりたくさんいたかもしれない。1学級の定員は、45人以下だったのかなあ。

なぜそんなことを考えたのかというと、先日、下記のようなニュースを読んだからである。このニュースで、わたしは現在の日本の小学校の学級定員の正解を知ったのだが、現在の日本の小学校のクラス定員は、1年生は35人以下、2年生以上は40人以下ということである。1年生は35人なんだ。それは知らなかった。

このニュースによれば、「小学校の全学年でクラスの定員を35人以下にすることが決まった」そうだ。その法律は「改正義務教育標準法」で、3月31日の参議院本会議で全会一致で可決・成立して、4月1日に施行されるとのこと。前もってわかっていたことなのかもしれないが、こんな急に決まって、学校は対応できているのだろうか。ちょっと心配になってしまう。

もっとも、急にすべての学年ということではなく、今年度は2年生だけで、毎年1学年ずつ35人定員にしていくとのことである。

www3.nhk.or.jp

このニュースの解説によると、

1学級の定員を減らすと、学級数が増えるので、先生の数も増やさなければ対応できなくなる。しかし、小学校教員採用試験の倍率がこのところ下がっていて、それはつまりは先生になりたいという若者が減っているということだから、優秀な先生を確保することができるかどうかという問題が出てくる、

と述べている。

 

しかし、わたしが思うに、最近の先生はやることがいっぱいあって忙しくて、本来の仕事である授業やその準備に十分に取り掛かれていない状況になっているのではないのだろうか。子どもたちと過ごす授業よりも、それ以外のことに時間も心も使わないといけないというような状況では、希望をいだいて先生になった人だって、嫌になってしまうに違いない。そして、いまの先生たちが楽しく仕事をできていないということがわかれば、先生を目指そうという人が減るのは当然である。

今回のこの法改正によって、すこしでも先生たちが本来の仕事に専念できるようになるのならば、先生たちの心も明るくなるに違いない。さすれば、そういう先生に惹かれて、「わたしも学校の先生になりたい!」という若者が増えるに違いないと思う。まずは今の学校を、子どもたちにとっても、先生たちにとっても、楽しく過ごせる場所にするということが第一ではないのか。

いちばん大事な時間である、授業そのものと、その準備に先生たちが専念できるような学校にしなければならないと思う。

 

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