だいたいは日々のなんでもないお話

日々の記録というか、忘備録。本が好きです。

眩しきや花嫁立てり青芝に

わたしは、先日、結婚式に参列したのだが、なんと、お酒の出ない結婚式であった、という話をブログに書いた。

 

kwsk.hatenablog.jp

 

こんな、お酒の出ないという結婚式は初めてであったのであるが、しかし、アルコールがないということ以外は、もう普通の、たのしい結婚式であった。ノンアルビールや、ノンアルシャンパン、ノンアル赤ワイン、ノンアル白ワインをしっかりと飲んで、やっぱりちょっと物足りないねえ、などとぶつぶつ言いながらも、美味しい野菜や柔らかいステーキ肉などの料理をたくさん食べて、これまた美味しいデザートも食べながら、新郎新婦の友人たちの余興を楽しませてもらったのである。結婚式っていいものである。

結婚式はというと、最近の若者らしく、動画をたくさん使っての演出で、見応え聴きごたえのあるものであった。でも、やはり、息子や娘からの親への言葉、そして親から子どもへの言葉など、これらはずっと以前と変わることのない演出であった。今回も、とても感動的で、しみじみと、親子のつながりというものを見させてもらった。何度見ても、つくづくといいものであると思う。

結婚式というか、結婚するというのは、一人の人間にとっての一生のなかの最大のイベントなのかも知れないと思う。いやきっとそうである。もっとも最近は、結婚をしないという人だっているし、一人の人が一度以上することも多々あるやも知れないのだが、それはさておいて。

この世の中に、誕生して、小学校に入学し、中学校に入学し、成人を迎えたり、就職したりとあって、そして結婚。その後も、子どもが生まれれば、そのこどもの成長がある。そして、仕事があったり、子育てがあったりした後、子どもが巣立ち、定年があったりして、高齢の夫婦だけの生活が始まるという、なんだかとっても乱暴に大雑把すぎるかも知れないが、まあこんな一生があるわけである。

まあ仕事で何事かを成し遂げたりという大イベントがある人も、なかにはあるかも知れないが、わたしのように平凡に生きている者にとっては、こう見てくると、結婚というのはかなり重大な出来事であった、という思いがやはりするのである。なんといっても、20代で結婚すると仮定すると、その後の60年の人生の在り方を左右する重要な要因を決定する決断にほかならない、といって間違いではないと思うのである。

 

いままさに結婚式を上げている若い二人を見て、お祝いの乾杯をしつつ、そんな自分の昔のことを、ぼんやりと考えていた、佳き日であった。

 

 

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「眩しきや花嫁立てり青芝に」

「花婿の白靴眩し嬉しさよ」

「緑陰に二人だけ居る結婚式」

「結婚式祝い祝われ走馬灯」