年を取るとよくあることとして,聞いたことがあったのが,「漢字を忘れてしまう」ということがある。これはもちろん,これまではちゃんとかけていた漢字が,書けなくなるということであって,これまでも書けなかった漢字がという意味ではない。
そういう現象に,じつはわたしも陥ってしまった。そう,最近,昔は何でもなくスラスラと書けていた漢字を忘れてしまって,書けなくなってしまうということがあるのである。
そうするとどうするかというと,パソコンやスマホにひらがなを打ち込んで漢字に変換して確認するということをしているのである。めんどくさいのである。落ち込むのである。スマホやパソコンがないときはもう仕方ないので,ひらがなのまま書き進めるしかないのである。これもほんとに情けない。
でも,そういう現象から感じたことなのであるが,漢字を含めて,文字というものを覚えているのはどこなんだろかということである。これまでは何も疑問に思うこともなく,それは,脳である,と思っていた。
しかし,これまで何も考えることもなく殆ど自動的にと言っていい感じで書けていたのは,実際は,脳の働きではなく,手というか指が覚えていたのではないか? という感覚がしているのである。いやまあそんなことあるはずないとは一方で考えるのではあるが,どうなんであろうか。
脳だけでなく,体中のいろいろなところが,結構自分たちで勝手に色々なことを考えて勝手に動いているのかもしれないと思うと,なんだか楽しくないか,と思う今日このごろなのである。

