もうだいぶ前のことであるが、知り合いの家を訪ねて、お菓子とお茶を御馳走になったことがある。
そのときに紅茶をいただいたのであるが、なんと、その紅茶は瓶に入っていたのである。つまり、瓶をコップとして使っていたのである。ほう、こんな、瓶の活用方法があるのか、とわたしはおもった。

そして、なかなかイイではないかと思ったのである。

季節が夏であったので、冷たい紅茶だったというのも幸いしたかもしれない。熱い紅茶だったらこんなふうに手で直接瓶を持って飲むことはできないのではないだろうか。このうちの人たちは、熱いお茶を飲むときはどうしているのであろうか。
ところで、なぜこのうちでは、瓶をコップとして使っているかというと、ちゃんと理由があるのである。この瓶は、商売道具であって、このうちにはたくさんあるからである。ここの人の仕事は、スパイスを作って売っているのである。そう、この瓶はその商品であるスパイスの容器なのである。
このスパイスがとても美味しくて人気があるのであるが、その瓶たちも、こんなふうに活用されているのである。なかなか幸せな瓶たちだと思う。