だいたいは日々のなんでもないお話

日々の記録というか、忘備録。本が好きです。

五月闇ぼくの好感度見失い

わたしが、最近見て面白かったテレビドラマの紹介をしたいと思う。

NHKの「今ここにある危機とぼくの好感度について」というドラマである。

本来ならば、まだ見ることができるようなときに紹介したかったのであるが、わたしが、うかうかちょろちょろしていて、先週の土曜日、5月29日に終わってしまったテレビドラマなのである。が、わたしにはとても面白かったので、やはり記録しておきたいと思う。

主人公は、ある大学の広報の仕事をしている若い男の人である。大学に勤める前は、テレビ局のアナウンサーをしていたらしい。テレビ局のアナウンサーであるからかどうか、詳しいことはわからないが、自分の好感度をとても気にして生きている人である。

で、まあ大学で、研究不正とか、危険な生物が研究室から漏れ出てしまうとか、いろんな事件が起こるのである。なにか問題が噴出するたびに、広報官は対応を迫られるわけである。しかしながら、大学の教授たちの会議では、まあ、だいたいそういうことは外には知られたくないことであるから、できれば隠そうとするのである。

大学の職員であるからして、教授たちへの好感度を保とうとすれば、その隠したい要望に、広報担当の主人公もイエスと応えなければならないわけであるが、しかしそれはやはり、人としてどうかという問題があるわけである。最終決断は大学総長が下すわけであるが、さてどうなることやら、というようなお話しが毎回続いて出てくるというドラマなのであった。

この内容が、いや、これは本当にあった話ではないのか、いやいやこれはありそうな、あるいは本当にあった話にちがいない、と思えるような話ばかりで、わたしには、とっても興味津々に見ることができたのである。また、その問題を巡っての、大学の教授たちの反応や、周りの人々の反応もいろいろである。

総長が最後に下した決断は良かったと思えたし、いやあほんとに、わたしには、なかなか考えさせられたし、なおかつ面白いドラマであった。

わたしは、どちらかというと、あははははっと笑いながら見ることができる楽しいドラマが好きなのである。これはそういうのとはちょっと違っていた。はらはらの連続ではあったが、まあ笑えるところも多々あったし、主人公の動きも面白かったので、楽しめた。あははははと、笑い飛ばせるドラマというではなかったのであるが、なかなかいいドラマであったのである。よかったよかった。

 

www.nhk.jp

 

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五月闇ぼくの好感度見失い

不祥事の隠れる所五月闇