わたしは、人間は植物にもっと敬意を払うべきではないかと考えている。まあ、敬意とまでは行かなくとも、関心は持つべきだと考える。なんといっても、人間をはじめとする動物は、植物なくして生きてはいけないのであるから。動物が生きるために必要な、酸素も食べ物も植物が作り出してくれているのである。水だって、森なくしては飲めなくなってしまいと思う。
そんなわけで、わたしは、自然保護に大変関心を持っている。だから、発電に関して言えば、大気を汚染する火力発電や、山を破壊するダムを必要とする水力発電や、一度事故が起きればもう人間の住めるところではなくなってしまう原子力発電より、太陽光発電や風力発電のほうがよいのではないかと考えている。
ところがである。そういう、環境に優しいはずの発電が、じつは環境破壊をしているという現実があるというのである。一体どういうことなのか。
たとえば、最近知った事例ではこうである。埼玉県飯能市の事例では、豊かな自然林の森が、太陽光発電の装置を設置するために伐られてしまうというのである。
しかもこの計画では、ソーラーだけでなく、サッカー場も作られる予定だという。どうしてこんな計画があっさりと認められてしまうのかわからないのだが、できることなら、豊かな森のままであってほしいと思う。