わたしは最近、植物のことを想っていることが多いのである。といっても、コロナ禍で出歩けなくて、わたしが植物になったような気がする、とかいうわけではない。
環境問題に関心が大いにあるということが大きな理由かも知れないとも思う。が、それは置いておいても、とにかく植物がいなければ、人間というか、動物は生きていけないのだから、みんなもっと植物に感謝しようよと声を大にして言いたいのである。生物が生きるための、食べるものを生み出せるのは植物だけなのだ。
植物は、なんと太陽の光から生物が生きていくのになくてはならない炭水化物を創り出せるのである。光合成という働きである。こんなことは動物にはできない。だから、動物は植物を食べることによってしか生きられない。肉食の動物であっても、その動物が食べている動物が、植物なしでは生きていけないのであるから、間接的にやっぱり植物なしには生きてゆけないのである。
地球の歴史を見てみても、46億年前に地球ができ、やがて、おそらく海の底に微生物が命として発生した後、まずは植物がうまれた。そしてその後、動物が生まれたにちがいない。そして海から陸上に進出するときも、まずは植物が上陸して、繁茂して、動物が住める環境を作ってくれたあとに、ようやく動物が陸上に上がってきたと考えられているのである。そう、人間がいまこうして生きているのは、みんな植物が地球を、動物が住める環境に変えてくれたおかげなのである。
それなのにそれなのに、いまや動物というか、動物のなかのただの一種である人間は、その恩人である植物をどんどん切り倒したり、焼き払っているというではないか。
それはちょっとまずいのではないだろうかと思うのである。だから、みんなもうちょっと、植物のことを想おうよ、とそんなわけで、わたしは叫びたいのである。もっともっと自然を大事にしようよ。
今週のお題「575」