だいたいは日々のなんでもないお話

日々の記録というか、忘備録。本が好きです。

絶滅危惧言葉〜「いかさま」

きょう、読んだブログに出てきた言葉について。

はてなブログでは、こんなブログもありますよというように知らせてくれる表示が出る。なのでちょっと気になるタイトルのブログを開いて読んでみることがある。そこにこの言葉が書かれていた。「いかさま」である。

「いかさまゆうんじゃねえよ」とかいうときの「いかさま」ではない。このときのイカサマの意味は、「いんちき」「嘘」といった意味だが、わたしが見たのはそうではなくて、「いかさま、協同組合は確かに一つの可能性ではある。」という文章である。このばあいの「いかさま」の意味は、「いかにも」とか「たしかに」という意味であろう。この意味でつかわれる「いかさま」という言葉をかなり久しぶりに見た気がするのだ。なので、これは絶滅しそうな言葉と言っていいのかもしれないと思った次第である。わたしが会話の中で、「いかさま、そうだねえ」と言っても相手が若い人だったら理解して貰えそうにない気がする。どうだろうか。

言葉は変化するものであるから、新しい言葉がどんどんできて、これまでの言葉の中で多くの人が使わなくなってきた言葉は消えていくのは止めようはないと思うし、あるいはその言葉が指し示す物が人々の身の回りから無くなってしまえば、その言葉は消えていくのが順当というものだろう。いや、物だけでなく、行動とか考え方においてもそうだろう。

たとえば、「すりあし」とか「正座」とかは今でも十分に知られているし使われている言葉だが、畳の部屋がなくなっていけば、そういう行いをする機会がどんどん減っていってしまい、段々とそれがどんな行為だったのかということまで忘れられていってしまうのではないだろうか。

時というのは変化のことなのだから、変化がなければ時が止まってしまうことになる。変化がなくなるということはありえないと言っていいだろう。わたしも、変わっていくことに溜息をつくのではなく深呼吸して我が身に取り入れていこう。

 

これが、わたしが「いかさま」を見つけたブログである。執筆した方はこんな形で紹介されるのは心外かもしれないが、お許しを。

kamiyakenkyujo.hatenablog.com