「足湯ブーツ」なるものの存在をご存知であろうか。
自宅で足湯ができるのである。それだけならば、まあお風呂場の洗面器にお湯を入れたり、湯船にお湯を張って、足をつければ、「自宅で足湯」はできないことはないのである。しかしこれのすごいところは、「ブーツ」であるというところにあるのである。
足湯をしながら動き回れるということなのである。びっくりである。
しかもただのお湯ではなく、「薬用ホットタブ重炭酸湯」というタブレットを溶かしたお湯で足湯ができるというのがまたいい感じのようである。
わたしは、12月14日の『東京新聞』の記事で知ったのであるが、驚いた。
というのも、つい最近、会社の同僚と、「エアコンつけてても、足元が寒いね」「ええ、わたし冷え性なんですよね。足先が冷たいです」「足湯したいねえ」「バケツでですか? でもすぐに冷たくなるんじゃないですか」というような会話から始まって、夜眠るときの足や手の冷えにどう対処するか、というような話題で盛り上がったばかりだったからなのである。このブーツの存在をそのとき知っていたならば、誰かがこのブーツを早速買ったやもしれないと思わないでもないのである。
この「足湯ブーツ」というような商品が開発されるということは、足先や手先の冷え性で困っている人が、やはり結構いるということなのであろう。
だがしかし、だがしかしである。ブーツというものは、そもそも足が濡れないように、水から足を守るものなのではないか。それをまったく逆にしてしまったわけである、このブーツは。
まあ、防水という点では、要するに表裏をひっくり返せば、同じことなのであろうが、本来は水が入ってこないように作られたものを、水が出ていかないようにするとは、うーむ、まいった、という感じである、わたしにとっては。
だがしかし、これはひょっとしたら素晴らしい発明なのかもしれない。温泉や銭湯に行かなくても、自宅でいろいろと用事などしながら「足湯」が可能になるなんて、いや、自宅だけでなく、これならば、職場でもやろうと思えばやれるのではないだろうか。デスクワーク中心の人ならば、わたしは、可能な気がするのであるが、いかがなものであろうか。
う〜む、気になるう〜。使ってみたい〜。