だいたいは日々のなんでもないお話

日々の記録というか、忘備録。本が好きです。

緑陰や連泊限定宿屋あり

わたしの知人に、民宿ではないような気がするのだが、宿を経営している人がいる。なんと言ったらいいのであろうか、別荘のような建物を一組の人の宿泊に提供しているのである。旅館経営と言っていいのかな。

 

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もう何年も前から経営しているのであるが、最初は、ふつうの宿のように、泊めるだけでなく朝食などを提供していたのである。が、そのお世話がけっこう大変だったようで、しばらくしてからは食事の提供をやめたそうである。宿泊のみの宿にしたのだそうだ。

それで客はどうなったかというと、コロナ禍のせいもあるのかもしれないが、若者グループがやってきて、一晩どんちゃん騒ぎをして、翌日帰るというお客さんが増えたそうである。

 

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これは困ったというわけで、なにか対策を考えなくてはならなくなったとのことである。うーむ、こういう場合、どういう対策がいいのであろうか。

客を家族限定にするとか、人数を4人くらいに制限するとか、予約を受けるときに、人数と年齢を聞いてから場合によっては断るとか、うーんどうしたらいいのであろうか。わたしには、こんなことくらいしか思い浮かばない。

 

さて、そこでわたしの知人がとった対策はというと、「宿泊を2泊以上に設定する」というものであった。

そうしたところ、どんちゃん騒ぎ目的の客はピタリと止んだとのことである。うーん、わたしには思いもつかなかった方策である。そういう限定を付けることによって、自然のなかで静かにゆったりと過ごすことを目的として訪れるお客さんばかりが来てくれるようになったというわけである。

これはなかなか素晴らしい方策であると思った。こんな、「2泊以上すること」という条件の宿を、わたしはこれ以外には聞いたことがないのであるが、どうなのであろう。他にもそんな宿があるのであろうか。

 

「緑陰や連泊限定宿屋あり」

「連泊の静けし客や麦茶飲む」

「夏の夜ゆったり過ごす山の宿」

「宿泊は二泊以上で避暑の宿」

「一泊はお断りなり避暑の宿」

「緑陰の静けし宿に二泊する」

「二泊以上したくなる宿風薫る」

「風薫る森の別荘連泊す」