旅行をするときに宿泊する旅館とかホテルとかを、人はどう考えて決めているのだろうか? たとえば旭川の旭山動物園に行くのが目的の旅行の場合はどうだろうか。旭山動物園を楽しむための旅行なのだから、宿泊はもう寝るだけでいいので、数千円のビジネスホテルでいいのか、それとも旭山動物園も楽しみたいけれど、旅そのものも楽しみたいから宿泊の場所でも快適さを満喫したいと考えるのか。その場合は宿泊費は一泊2万円とすると、1万円以上の差が出るわけだ。
お金って、どう使うべきというか、どう使ったらいいのだろうか。
あればどんどん使えばよくて、なければなるべく使わない方を選べばよいということなのだろうか。いや、わたしがいま考えたいのはそんな問題ではない。
何に使うのかという問題だ。
わたしのこれまでの人生ではどうだったのか。たぶん一番は家だな。それから、教育費かな。このあたりは子どもを持つ親はだいたい共通しているのではないだろうか。住のあとは衣食、食べることと着るものかな。
この後が人によって違ってくるのではないか。わたしの場合は、本が好きなので、本代。そしてお酒が好きなので、飲み代。あれ、この話もなんだか違う気がする。
そうではなくて、考えたいのは、これからのお金の使い方なのだ。例えば旅行ならば、今回のように、ちょっと値段は高くても快適さを買う。食事も安くて量の多いものではなく、安心できる体に悪くない素材を使った料理を選ぶとか。着る物も体に優しい素材のものを選ぶとか。文房具でも安い物ではなくちょっと高くても快適に使えるものを買うとか。お酒も、安いものを沢山飲むのではなくてちょっと高い美味しいお酒を少しだけ飲むとか。そういうふうな生きかたがしたい。これからは。そう、そういうことなんだ。
つまりは、どう生きるかということなのかな。何でお金を得ていて、何にお金を使っているのかで、その人がかなり分かるかもしれない。お金を何に使うかって問題は、そう簡単では無いのだ。難しい。