だいたいは日々のなんでもないお話

日々の記録というか、忘備録。本が好きです。

見えないが コロナウイルス 夏嵐

わたしが暮らしている東京都では、ほんとうは今日で終わりだった予定の「緊急事態宣言」が延長されることになった。5月いっぱいということだから、なんと3週間も伸びてしまった。休業要請された施設は1か月以上の休業を余儀なくされるわけだ。これは、なかなか厳しいのではないだろうか。

それらの店や施設はもちろんだが、そこで働いている人々にとっても死活問題になるのではないだろうか。昨年からの自粛生活で、すでに日本では弱い立場にいると思われる人々の自殺者の数がそれ以前に比べて増えているということが明らかになっている。

 

www.newsweekjapan.jp

 

この傾向がますます顕著にならないことを願うのであるが、一体どうすべきなのであろうか。厳しい自粛要請によって、ひょっとしたらコロナによるよりもっと厳しい生活を強いられる人がたくさんいるとするならば、少し自粛を緩めるべきではないだろうか、どうなんだろうか。しかし、わたしは医療の面から見たコロナ情勢については、まったくの素人であるから、軽々な判断はできないよなあ。などと、もんもんと考えていた。

すると、ネットでこんな主張を見つけた。

 

blog.livedoor.jp

 

東京都議会議員上田令子さんのブログである。

「百貨店、映画館、動物園、遊園地等への休業要請の即刻解除を求める緊急請願書」を小池百合子東京都知事宛に提出したというのである。

 

わたしが考えていたことと同じようなことを思っている人が、いたのである。このような施設においては、入場制限をするなどの、コロナ対策をしっかりして、ぜひ休業を取りやめてほしいと、わたしも思う。

コロナ対策をしつつ、やっぱり少しは人間らしい生活をしたいよ、と願う。とくに、動物園や遊園地などの開放された空間の施設などは、営業してもいいのではないかと思えてしょうがないのであるが、なぜだめなのであろうか。映画や寄席やショッピングなど、不急ではあるかもしれないが、人間の生活においては、必要な営みなのではないかと思う。

 

 

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適度な運動、人との会話、食べること、できることならば楽しく一緒に食べること、物語を聞くこと、みること、美しいものを見たり聞いたりすること、楽しい体験、……、これらは決して、不要なものではないと、わたしは思う。生きるっていうことが、楽しむことになってほしいではないか。いや、そうあらねばならないと思うのである。すべての人にとって。コロナだからといって、本来そうあるはずの、楽しく生きることまで失ってはいけないのではないだろうか。

 

「見えないが コロナウイルス 夏嵐」