わたしは前回、アルコール飲料が消えた食堂の話を書いた。(もちろん、消えたのは東京都の緊急事態宣言中に限ってのことのはずだ)
しかし、アルコールが消えたのは、そこの食堂だけではなかったのである。例の食堂に行ったのとは別の日に、もう一つ、時たま利用しているファミリーレストランに行った。そうしたところ、ドリンクバーにこんな飲み物があった。
「シャルドネ〇〇」「ソービニヨン◯◯」などなど。
これを見たわたしは、「おお〜、なんと、ワインが飲み放題に加えられたのか〜、やるじゃないか、◯◯◯!」と、とっさに思ったのだが、だがしかしすぐに、いやそんなわけないよな、お酒が飲み放題のファミレスなんて聞いたことがないぞ、と思い直したのであった。そして、それは正解であった。
「シャルドネ……」と確かに書いてはあったのだが、それは「シャルドネ風飲料」、つまりはぶどうジュースであるらしいのである。「らしい」というのは、お酒ではなかったので、わたしは飲まなかったので、確認できていないのであった。そう、とにかく残念なことに、やはりアルコールではなかったのである。いや、ほんとに残念である。
しかしこれは、緊急事態宣言のためにアルコール類を出せなくなったからというので、その代わりなのだろうか? いやまさかそんなことはないよなあ。
というか、そんなちょっとしたメニューを目ざとく見つけて、一瞬とは言え、ぬか喜びをしてしまった、わたし自身に、われながら残念である。どこまでお酒が好きなんだ?