だいたいは日々のなんでもないお話

日々の記録というか、忘備録。本が好きです。

野生動物は野生で生きてこそ

わたしはつい最近知ったことなので,多くの方にとっては今更なニュースかもしれないのだが,紹介させてもらう。昨年のお話なのだが,アメリカのニューヨークに巨大なクリスマスツリーを飾るために,遠くから大きな木を運んだところ,なんとその中に小さなフクロウが隠れていたというのである。

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見つかったときには衰弱していたようで,ニュースにはこのように書かれていた。

「このフクロウは発見後、マンハッタンから約150キロ北にあるレイブンズビアード・ワイルドライフ・センターで数日にわたって治療を受け、最も活発な時間帯である夕暮れどき、森に放たれた。」

 

なんと,無事に回復して自然に戻ることができたというのだ。ほんとに良かった。さすがアメリカというべきか。

私がこの記事を読んで考えたことは,これがもし日本での出来事だったらこのフクロウはどんな運命をたどっただろうか,ということである。

わたしが知らないだけで実は存在するのかもしれないが,日本にはこの「レイブンズビアード・ワイルドライフ・センター」のような,野生動物を保護して自然に戻すための施設というものはないのではないかと思う。となると,衰弱死するか,あるいは動物園とか個人に引き取られて,死ぬまで籠の中で過ごすかのどちらかになるのではないだろうか。野生動物はやはり野生で生きていてほしいと,わたしは思う。だれかこういう施設を作らないかなあ。