わたしは、きょうのお昼ごはんに、鯖の缶詰を食べた。「ハチカンのサバの水煮」である。食パンを焼いて、その上にレタスなどを敷いて、その上に缶詰のサバの切り身を敷き詰めて、食べるのである。
この下の写真のものは、乗っかている野菜が、わたしが食べたものとはちょっと違うけど、基本はこんな感じの食事だった。
味はもちろん美味しかったのだけれど、わたしがきょう書きたいことは、サバパンの話ではない。
サバの水煮缶の「缶」の話を書きたいのである。「スルッとふた」というふたの缶詰だったのである。
缶詰のフタの一箇所に輪っかがついていて、それを思い切り引っ張ると、パカーンと蓋が取れる缶詰はご存知だと思うが、それではないのである。「スルッとふた」なのである。「パッカーンふた」ではないのである。
なんと表現すればいいのだろうか。そう、まるで紙のように、シールをはがすときのように、柔らかいふたがする〜っとはがれていくのである。「パッカーンふた」のように思い切り引っ張る必要がないのだ。これはなかなか感動モノだった。いや、驚いた。こんなものがあろうとは。知らなかった。紙のようにはがれはするが、素材は紙などではなく、金属のアルミのようだ。
(そんなに力を入れなくとも、スルスルとはがれてゆくのだ。)
いつの間にこんな便利なものが開発されていたのだろうかと、早速ネット検索した。
あった、あった。これだ。お年寄りにも開けやすいようにということで開発されたものだそうだ。たしかに、力がそんなにいらないので、開けやすい。発売は2017年11月とのことだから、もうかれこれ3年になるではないか。
3年もの間、わたしはこれの存在を知らなかったのだ。くやしいが、まあそもそも缶詰というものには、災害時の保存食だくらいの認識しかなかったので、悪いのはわたしの方だと思う。缶詰を責めるわけには行かない。
それにしても、このふた、素晴らしいと思う。「パッカーンふた」も凄いと思ったけれど、これも凄いと思う。ところで、通常のフタに比べてなにか欠点というものはないのだろうか? 落としたときに蓋が開いてしまうということはないか。先の尖ったものが当たると穴が空いてしまいそうな気はするが。