だいたいは日々のなんでもないお話

日々の記録というか、忘備録。本が好きです。

作家の夏樹静子さんがこんなことを書いている。

17年前に心身症で腰痛になり椅子に腰掛けられなくなり,その話を『椅子がこわい』という闘病記として出版したが,そのご治って元気に過ごしていたが,「近年ちょっと膝を痛め,身辺至るところに椅子を置き始めた。最近それに気付いて,かつては椅子に掛けることが何より苦痛で,まさに椅子がこわかったのに……ああ,人間は変わるものだと,当たり前のことに感じ入り,すると何事にも妙に楽天的になった」(『日経新聞2010年1月20日夕刊「あすへの話題」)

いろんな経験を重ねて年をとると,こうして楽天的になれるんですよね。とってもいい話だなあ。