だいたいは日々のなんでもないお話

日々の記録というか、忘備録。本が好きです。

貪欲に生きたい

児童文学作家の中川李枝子さんが『朝日新聞』に連載している「人生の贈りもの」の2010年8月3日に、こんな文章があった。

「私思うの、子どもの生命力って、何かおもしろいことを見つけることで、蓄えられていくのではないか。あれがおもしろい、これがおもしろい、と力がわいてくる。だから子どもはおもしろいことを探すのに一生懸命で、貪欲だと思うの。いまは、あっちからもこっちからも情報がやってきて、自分で真剣に探す必要がないから、つまらない」

これは、本当にそのとおりだと思う。わたしの会社では玩具も少し売っているのだが、親子連れが買いものに来ることがある。そんなときの子どもは、もうちょろちょろ動きまわって、いろんな玩具をさわりまくっておもしろいものを必死に探しまわる。もうちょっとおとなしくしろよ、と思ったりするのだが、子どもはそれができない。本当に貪欲だ。でも、それが、生きるということかもしれないとも思う。

できることなら、わたしたち大人もかくありたいと、わたしはときに思う。周りには迷惑かもしれないが。貪欲に生きたい。