だいたいは日々のなんでもないお話

日々の記録というか、忘備録。本が好きです。

南半球にある国,オーストラリアでは,南極が上にある「南半球が上側に描かれている世界地図」が売っているということを,どこかで聞いて,へー,見てみたいもんだとずっと思っていました。

そうしたら,今日の『日本経済新聞』の夕刊に写真が載っていました。
ブラザー工業会長の安井義博さんの記事「こころの玉手箱」に,こうありました。

(1990年の正月のオーストラリアへの家族旅行のときに,子どもたちに「日本では見られないものを3つ探せ」という課題をだしたところ,子どもたちが見つけてきたものの)
「3つ目が〈南半球を上に描いた世界地図〉だ。北半球が上に描かれた地図ばかり見てきた者には常識破り。南半球を上に置くと世界が違って見えてくる。いたく気に入った私は何枚か買い求め,折にふれ,これを使って発想の転換の重要性を社内で説いた」

ということです。
たしかに,いつもついつい,北の方角のことを,北と言わず,「上」と言ってしまう私には,この,北海道が下で九州が上のほうにある地図は驚きです。頭では,「南半球が上の地図があっても当然だ」と分かっているつもりなのですが,実際にそういう地図の実物を見せられると,なぜかとまどってしまうのです。
人間はやはり頭だけで考えているのではなく,体全体で考えているんだなあと思い知らされます。
私もこの地図が欲しい。