だいたいは日々のなんでもないお話

日々の記録というか、忘備録。本が好きです。

お酒

わたしはお酒が好きで,ほぼ毎日のように飲んでいます。
秋になって日一日と涼しくなってくると,なんとはなしに日本酒が美味しくなってきてるような気がして,それだけでもう,幸せな気分になってきています。(単純ですな)

というわけで,本日は,夜に自宅で「雁木(がんぎ) 純米無濾過ひやおろし」(山口・八百新酒造)を冷蔵庫から引っ張り出して飲みました。
冷蔵でも良し,冷やでも良し,ほどよく黄金色に色づいていて,見るだけでも美味しそうです。いや,じっさい飲んでみても,さらりと喉を通るのですが,口の中にはしっかりとした味わいが残ります。コクがあってとっても美味しいです。この旨みは何なんでしょうねえ,と思わず「考える人」になってしまうほどうまいです。

ところで,この「ひやおろし」というのは,蓮尾徹夫『日本酒鑑定官三十五年――おいしい日本酒の造り方,味わい方』(並木書房,2004年10月,1680円)によると,

「冬場に仕込んだ酒を火入れして,夏場貯蔵し,涼風の立つころ,蔵の中と外気の温度が同じになった時期に,火入れをしないで,そのまま樽に詰めて出荷する酒をいいます」

とのことです。つまり,夏の間,涼しい蔵元の蔵の中で熟成した後に出荷される,秋にしか飲めない日本酒なんですね。秋の味覚というわけです。

もっと解説をつけくわえますと,日本名門酒会のホームページにはこんな解説がありました。
「春先にしぼられた新酒は、一度、火入れされたあと、暑い夏の間をひんやりとした蔵で眠ってすごし、熟成を深めます。
 やがて秋風が吹き始めたら、いよいよ目覚めのとき。ほどよく熟成されたお酒は、2度目の火入れをせずに、生詰めして出荷されます。
 その昔、「冷や」のまま貯蔵用の大桶から木樽に「移(おろ)して」樽詰めしたことから、このお酒は「冷移(ひやおろし)」と呼ばれ、秋の酒として珍重されてきました。
 豊穣の秋にふさわしい、旨みたっぷりの、まろやかでとろりとした円熟の味わいが魅力の〈ひやおろし〉。秋の深まりとともに熟成もゆるやかに深まっていきます」

http://www.meimonshu.jp/modules/xfsection/article.php?articleid=210

日本酒はこの数年でほんとに美味しいものが沢山でてきていると思います。日本酒は嫌いだと言うあなたも,ぜひ,おいしい日本酒を体験してください。

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日本酒鑑定官三十五年―おいしい日本酒の造り方、味わい方

日本酒鑑定官三十五年―おいしい日本酒の造り方、味わい方