だいたいは日々のなんでもないお話

日々の記録というか、忘備録。本が好きです。

「真空」の意味

「真空」というのは、まったくの空(から)だから、何もない空間のことだと思っていたのだけれど、今日の『朝日新聞』日曜版を読んでいたら、

日本工業規格(JIS)では、真空を「通常の大気圧より低い圧力の気体で満たされた空間の状態」と定義している」

とのことです。
ええ、そうだったのか、ちょっとうすい空気の状態でも「真空」と言ってもいいんだー、いままで勘違いしていたのかなあ。と思い、辞書を調べてみました。
ネット上の辞書「大辞泉」を引いてみると、「真空」とは、

「物質が全く存在しない空間。人為的には作り出せず、実際はごく低圧の状態をいう。宇宙空間もほとんど完全な真空に近いが、それでも微量の星間物質が存する」

と出ていました。これによれば、「なにもない空間」のことだと思っていたわたしの勘違いではなく、国語辞書的にはその解釈で間違いはなかったということになります。
ただ、実際には「真空」空間というのは存在しないと言っていいようなので、上記のJISのような定義になるのでしょうね。宇宙空間といえども、1立方メートルあたり1個の水素原子があるそうですから。