だいたいは日々のなんでもないお話

日々の記録というか、忘備録。本が好きです。

テレビドラマ「半径5メートル」

わたしがこの春から見ているテレビドラマがいくつかある。

そのうちの一つは、金曜夜のNHK「半径5メートル」という、なんだかちょっとよくわからない題名のドラマである。たぶん、自分、というのはこの場合、主人公のことだと思われるのだが、から遠いどこかのできごとではなく、身近なところの問題についてのドラマである、という意味なのであろうか。わたしはすでに2回ほど見たのだが、まだその真意がよくわかってはいないかもしれないと思う。

話の舞台は、週刊誌の編集部である。トップの記事を扱う部署ではなく、身の回りのあれこれを扱う部署に配属になった女性が、主人公である。だからタイトルが「半径5メートル」なのかなと思われるのだが、はっきりとはしない。

わたしは、舞台が出版関係のドラマは、好きである、というか興味がある。見ておきたいのである。それがこのドラマを見始めた大きな動機なのだあるけれど、そればかりでなく、話の中身も面白いと思う。

週刊誌の編集部なので、主人公の女性は、当然、記事のネタをいつもいつも探しているわけである。そしてネタを探し出すわけだが、取っ掛かりはほんとになんでもないような、しょうもないことだったりするのだけれど、それを掘り下げていく視点が面白いのである。

ネタとなる事件、というほどのことでは全然ないのであるが、しかしその小さなちいさな事件のようなものを追っていくと、思わぬ広がり、いや、深まりがそこに見つかる、というのがまあ毎回の展開なのである。ほお、こんなことからそこまで探っていけるのか、と見ていてちょっと驚かされる。それが楽しい。テレビドラマもなかなかやるではないか、とこの春も思える作品に出会えて、わたしは、うれしいのであった。よかった、よかった。

 

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