まあ、冊子の時刻表も絶滅危惧種かもしれないと思ってはいるのだが、そうか、その前に「ポケット時刻表」が絶滅してしまうのか。
たしかにわたし自身のことを考えても、いまやこの「ポケット時刻表」を手にしようとは思わないし、じっさい、最後にポケット時刻表を駅で入手したのがいつのことだったか思い出せないくらい昔のことだったような気がする。
わたしは、もうかなり前から、電車に乗ってどこかに出かけるときに何時発の電車に乗ればいいのかを調べるときの手段は、もっぱらスマホである。もう最近は、かなり多くの人がそうなのではないだろうかと思う。スマホなしではどこにも出かけられないと言っても過言ではないかもしれない。
出かけるときに、万一、財布を忘れても、わたしの場合、スマホがあれば電車にも乗れるし、コンビニなどでの買い物もできる。誰かに連絡を取ることもできる。だがしかし、スマホを忘れてでかけてしまうと、サイフがあればまあ電車にも乗れるし買い物もできるが、それ以外のことはできない。これはかなり不便に違いない。
ときどきふと、こんなに何もかもスマホを見ないとできないことだらけでいいのか? と思わないでもないのだが、一度この快適な生活に慣れてしまうと、もはや元に戻りたいとは思わない。というか、もうスマホがないときにはどうやっていたのかということすた、なんとなく忘れてしまいそうである。
ほんと、人間は、「慣れる動物」であるとつくづく思う。