だいたいは日々のなんでもないお話

日々の記録というか、忘備録。本が好きです。

野生の馬

わたしは人間の寿命からするともう長く生きてきているのだが、それなのにまだまだ知らないことがあって、ときどきあまりの無知に愕然としている。最近また愕然としたことがある。東京FMラジオの番組「いのちの森」で知ったことである。まあ愕然とはするのだけれど、知らなかったことを知るのは楽しいので、いいんだけれどね。

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それは、「日本に野生の馬がいる」ということである。 野生動物と言えば、シカとかイノシシとか熊、猿、カモシカなどが、大きい動物として思い浮かぶのだが、牛とか馬とか豚とかは野生にはいないと思っていた。ところが馬はいるというのである。ほんとなのだろうか。

その番組のパーソナリティの高橋万里恵さんと、日本の馬、在来馬を追いかけているフリーランスカメラマンの高草操さんのお話によると、その馬というのは、宮崎県の都井岬というところに暮らしている御崎馬(みさきうま)だとのこと。もっとも本当の野生ではなく、以前は人間に飼われていた馬が野生化したということらしい。で、いまは人間は一切世話はしてなくて、野生状態で暮らしているということだ。

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野生の馬。会ってみたい。

野生の◯◯という生き物が、いまはどんどんいなくなっている、絶滅しているので、こういう話を聞くとなんだか嬉しくなってしまう。この御崎馬にはこれからも絶えることなく野生のまま生きていってほしいと思う。もはや人間が何らかの形で保護しているから野生で生きていられるという状態なのかもしれないが、そういう、野生動物がちゃんと生きていける豊かな自然をしっかり残していかないといけないのではないか。

そういう野生動物が生きていけないような地球になってしまったら、人間だって生きていけなくなるのではないだろうかと思う。わたしは人間だって自然の一部なんじゃないかと思うのだが、どうなんだろうか。というか、わたしは自分が自然の一部でありたいと切に願う。地球上でぽつんと一人いるのではなく、足許の土、そこに伸びている木、空から降ってくる雨、ずうっと流れている川、休むことなく吸い込んでいる空気、空を舞う鳥、飛び跳ねる昆虫、走っている犬、それらすべてがあってのわたしなのだ。わたしはひとりではない。だから楽しいんじゃないかな。